シュリンク包装とは?様々な商品の梱包において大活躍
商品を包んだフィルムを伸縮させてパッキングするのがシュリンク包装
シュリンク包装とは、熱収縮性プラスチックフィルムで商品を包み、シュリンクトンネルと呼ばれる加熱装置で熱を加えて商品を包装する技術のことです。商品を密封したり汚れを防止することを目的に行われます。また、商品への異物混入を防止して安全を確保する働きもあります。
身近なもので言うと化粧水やCDケース、瓶詰め食品などのフタの部分がシュリンク包装されているのを見たことがある方は多いのではないでしょうか。
シュリンク包装における包み方の種類
シュリンク包装は、包装する物体やフィルムの希望の仕上がりによって包み方が異なります。シュリンク包装の種類は、以下のように分類されます。
「L型三包装」は半折フィルムを用いて、折り目以外の3方の面をシールして熱収縮させる方法です。「オーバーラップ包装」は半折フィルムまたはシングルフィルムを用いてフィルムを筒状に被せて包装する方法です。「スリーブ包装」はシングルフィルムを用い、商品の胴回りだけを包装するシンプルな包み方です。「ピロー型三方シール」は枕の縫い目のようにH字型にフィルムをシールする方法です。「四方シール」は上下をフィルムで覆ってシールする方法で「キャップシール」は瓶などのキャップに筒状にしたフィルムを被せて熱収縮させる方法です。「ラベルシュリンク」はチューブ状に加工したフィルムをペットボトルなどに被せて熱収縮させる方法で、「R製袋」は平袋状のフィルムを熱収縮させ、局面が多い物体を包装する方法となっています。
シュリンク包装されることが多い物品の例
シュリンク包装は様々な商品に施されています。その中でも多いのが書籍やCD、DVDや化粧品箱、歯磨きチューブや乾電池などです。商品にフィットしているビニールのパッケージがシュリンク包装です。日用品の他にも瓶詰めのフタや紙パックのお酒など、食品にも施されることが多いです。
シュリンク包装は商品が汚れるのを防ぐだけではなく購入前に開封されていたずらされることを防ぐ役割も果たしています。
シュリンク包装で使われることが多いフィルムはポリエチレン製とポリプロピレン製
シュリンク包装に使われるフィルムには様々なものがありますが、多くの場合「ポリエチレン製」と「ポリプロピレン製」のフィルムが使用されています。ポリエチレン製のフィルムはシール強度が強くて弾力性が高いため、耐久性に優れている点がメリットです。ただし、透明度が低くて伸縮に時間がかかるデメリットもあります。一方、ポリプロピレン製は防熱性や耐寒性、耐湿製に優れていて印刷加工がしやすい点がメリットです。ただし、自然伸縮を起こしやすいデメリットもあります。
フィルムによって特徴が異なるため、用途や環境、包装設備に合わせて使い分けましょう。